とってもおいしい馬刺し。
家族みんなでいただけば、なおのことおいしいですよね。
しかし、子供に馬刺しを食べさせても危険ではないのでしょうか?
過去には牛の生肉で食中毒になり、小さなお子さんが亡くなるという痛ましい事件もありました。
馬刺しも生肉ですから、食中毒のリスクはあります。
では、何歳からなら馬刺しを食べても大丈夫なのでしょうか?
この記事で、馬刺しの食中毒や、食べてもよい年齢についてまとめています。
馬刺しの食中毒リスク
正直、大人が自分の責任で生肉を食べて食中毒になるのは、当人の勝手というか、自己責任の話で終わりです。
ですが、子供の場合には大人の管理責任問題が発生します。
子供に生肉を食べさせる場合には、そのリスクをきちんと把握しておく必要があります。
肝心の馬刺しも、食中毒のリスクが0ではありません。
馬肉は牛や豚よりもリスクが低いとはされていますが、わずかながら寄生虫の食中毒があるのです。
危険性を把握しておきましょう。
馬刺しは菌による食中毒のリスクが低い…が
菌による食中毒には次のようなものがあります。
代表的な食中毒菌
- カンピロバクター
- サルモネラ属菌
- 腸管出血性大腸菌(O157)
牛肉、鶏肉、豚肉にはこれらの菌が付着していることがあり、食中毒を引き起こします。
しかし、馬肉はこれらの菌による食中毒の危険性は非常に低いんです。
馬の体温が高く、菌が増殖しにくいことがその理由です。
ただし、調理器具やお皿などに菌が付着してしまっている可能性もあります。
特に家庭で楽しむときには注意が必要でしょう。
馬刺しに潜む寄生虫のリスク
菌についてはほとんど心配のいらない馬肉ですが、寄生虫には注意しなければなりません。
馬肉には、「サルコシスティス・フェアリー」という寄生虫が生息している場合があります。
食中毒の症状としては、次のようなものがあります。
症例
- 下痢
- 吐き気、嘔吐
- 腹痛
しかし、O157のように重篤化することはなく、軽症で済むことがほとんどと言われています。
また、サルコシスティス・フェアリーはヒトに寄生することはありません。
さらに、この寄生虫は-20℃で48時間以上冷凍すれば激減することから、現在は冷凍処理して流通させることが義務化されています。
(逆に言うと、冷蔵で販売されているものは注意が必要です)
とはいえ、やはり子供は大人と比べて食中毒に対する抵抗力が低いです。
食べさせるかは、くれぐれも慎重に判断しましょう。
馬刺しはいつから食べさせてもよいのか
幼児のうちは、そこまで馬刺しに興味を示すこともないでしょう。
周りの大人も、欲しがるといけないので、幼児の前であまり生ものを食べないようにしていたりもしますよね。
しかし、小学生以上になってくると、次のようなことが考えられます。
- 帰省のときに、祖父母が用意してくれた
- 大人が食べているのを見て、自分も食べたいと言い始めた
初めて食べる馬刺し。
「今の年齢で食べさせてもいいのだろうか・・・」と悩みますよね。
実際のところ、馬刺しは何歳から食べてもいいのでしょうか。
一般的な生ものと同様に考えるべき
お刺身やお寿司。
日本に住んでいる以上食べる機会は非常に多いです。
馬刺しを食べてよい年齢は、これらの生ものを食べさせてよい年齢と同様に考えて差し支えないでしょう。
生ものは3歳近くになってから、新鮮なものを。
みんなが食べているお寿司、きらきらとおいしそうに見えたのでしょうね。生ものは3歳近くになったら、体調がよいときに新鮮なものを少しずつあげてもいいでしょう。
その場合、ほかの食材と同様、初めてのものは「まず少量与えて様子をみる」のが基本です。3歳近くから、というのはその頃から胃腸が生ものを消化できるレベルまで準備が整うからです。3歳くらいで奥歯がしっかり生えるまでは、生のお魚はかみ切りにくい、ということもあります。また、刺身以外だと「いくら」も生ものです。いくらは、1~3歳頃の新規食物アレルギー発症が多い食品なので、3歳近くなってから少量ずつ試すことをおすすめします。
引用:パルシステム子育て123
「3歳くらいから少量ずつ様子を見ながら」というのがひとつの答えです。
ですが、そもそも、発症すると非常に辛いアニサキスのリスクが高いイカや青魚などより、馬肉は食中毒リスクが低い食べ物です。
足がはやいサバなどと異なり、解凍後の新鮮なうちに食べれば、身が傷んでしまうことも少ないでしょう。
加えて言えば、魚卵や甲殻類などは、アレルギー物質として有名ですよね。
馬肉はアレルギーの観点からみても、そのリスクは低いのです。
大事をとるなら小学生の間は避ける
食中毒やアレルギーのリスクが低い馬肉ですが、「絶対に食中毒リスクを取りたくない!」という場合には、中学生くらいになってからにすると良いでしょう。
食中毒に対応できる力がしっかりついてくるのは、12歳過ぎと言われているからです。
食中毒への感染を予防する力がおとなとほぼ同じになるのは、12歳過ぎ頃と言われています。それまでは、おとなが食べて何ともないものでも、子どもは敏感に反応する場合もあります。
引用:パルシステム子育て123
12歳過ぎですので、小学生の間は避けた方がいいということですね。
また、中学生や高校生になっても、まだ完全に大人の体になっているわけではありません。
体調の良い時に、量に気をつけて食べるようにしましょう。
馬刺しを楽しむときには安全性を基準に
馬刺しは、ひとつの食文化です。
馬刺しを食べてもよい年齢になったら、家族で楽しみたいものですよね。
ただし、馬刺しには寄生虫による食中毒のリスクがあることを忘れないでください。
馬刺しは通販でもたくさんの商品があります。
選ぶときには、ぜひ安さではなく安全性を最優先にしてください。
家族で楽しむはずだった馬刺しで、体調が悪くなってしまったら最悪ですからね。
- どんな牧場で肥育されていたのか
- どんな工場で加工されているのか
そういったことがしっかりと分かる商品を選びましょう。
そのあたり、馬刺しの本場・熊本の「菅乃屋」なら群を抜いていますよ。
広大な自社牧場で育った馬を、安全と品質を徹底管理した工場で加工しています。
もちろん、お味もトップクラスです。
馬刺しを加熱して食べてもOK
どうしても気になる場合には、加熱してしまうのもアリです。
そのまま焼肉としてでもいいですし、脂ののりによって、近しい牛肉や豚肉の部位を参考にして作ってみるとよいでしょう。
また、上で紹介した菅乃屋では、馬肉のハンバーグなども販売されています。
どうしても生肉を避けたい場合には、加熱調理済み商品も一風変わっていて楽しいものですよ。
まとめ
食中毒リスクが低い馬刺しを子供に食べさせるのは、その他の生ものと同じ程度に考えてもらえれば間違いありません。
初めて食べさせる場合には、必ず少量ずつ、異常がないか様子を見ながら食べさせてあげてくださいね。