生の馬肉を食べる上で、食中毒が心配な人は多いのではないでしょうか。
日常的に食べ慣れない馬肉を、しかも生で食べるなんて・・・
本当に大丈夫なのか不安です。
でも、安心してください!
実は馬肉は、牛・豚・鶏などに比べて食中毒などのリスクがかなり低いんです。
意外ですよね?
そこで今回は、馬刺しの安全性について簡単に説明します!
\産地直送熊本馬刺し/
※まずい馬刺しでガッカリする前に
なぜ「馬刺しは安全」なの?
馬刺しが安全と言われるのは、大きく2つの理由があります。
馬肉が安全に食べられる2つのポイント
- 食中毒のリスクが低い
- 抗原度が低いためアレルギーが起きにくい
順に見ていきましょう。
1.食中毒のリスクが低い
生肉を食べる上で一番心配なのが、食中毒。
ですが、馬刺しは生肉の中でも「食中毒のリスクが極めて低い」とされています。
調理環境以外で食中毒の原因となるのは、家畜の体内に潜む細菌や寄生虫です。
馬は他の家畜に比べて体温が5〜6度ほど高く、食中毒の原因となる細菌や寄生虫が繁殖しにくい特性があります。
腸管出血性大腸菌O-157などの細菌が馬から検出されるのも、まれな事です。
2.アレルギーが起きにくい
馬肉は抗原度が低く、アレルギーの心配が非常に少ない肉です。
抗原度とは、アレルギーを起こしやすい食物を5段階に分類した表のこと。
抗原度が5に近くなるにつれて、アレルギーに注意しなくてはなりません。
ちなみに、馬肉の抗原度は2ですが、牛・豚・鶏の抗原度は5。
どれほど馬肉が安心できるか、わかりやすい数値ですね。
ただ、極めてまれに馬肉でアレルギー反応を起こす方もいます。
心配な場合は少量から試すか、かかりつけの医師に相談しましょう。
馬刺しに潜む寄生虫「サルコシスティス・フェアリー」
寄生虫が生息しにくい馬でも、まれに寄生虫による食中毒が発生する場合があります。
その寄生虫の名前は「サルコシスティス・フェアリー」。
「フェアリー」なんて可愛い名前がついていますが、残念ながら立派な寄生虫です。
幅0.5〜1mm、長さは長いもので1cm程度の小さな糸状のもの。
馬の筋肉に幼虫が寄生し、その肉を食べた犬や猫の消化器官に成虫が寄生します。
現状では、ヒトの体内にサルコシスティスが寄生した例は報告されていません。
サルコシスティスによる食中毒はどんな症状が出る?
サルコシスティスが寄生した馬肉を食べると、数時間ほどで以下の症状が出ます。
サルコシスティスによる食中毒症状
- 嘔吐
- 下痢
- 腹痛
- 胃部の不快感
症状は軽度で、長くは続きません。
重篤化しないのが特徴で、回復も早いとされています。
馬刺しによる食中毒を防ぐには
いくら軽度とはいえ、食中毒になんてなりたくないですよね。
私も牡蠣に当たった事がありますが、あれは本当に辛かった・・・
対策として一番良いのは加熱することですが、それでは馬刺しになりません。
そこで重要な対策が「冷凍」です。
サルコシスティスの病原性をなくすには、-20℃で48時間以上冷凍すること。
サルコシスティス・フェアリーによる食中毒は、馬肉を冷凍処理すると防ぐことができます。国内で流通する多くの生食用馬肉は、 生産地で冷凍してから出荷するなどの対策がとられています。
引用元:東京都福祉保健局「食品衛生の窓」
その為、厚生労働省でも馬肉の流通は冷凍を推奨しています。
もし、生の馬肉を手に入れる機会があっても、冷蔵庫に入れるのではなく一度冷凍保存したほうが安全でしょう。
いくら新鮮な馬肉でも、そのまま生で食べるのは注意です!
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※まずい馬刺しでガッカリする前に
まとめ
馬刺しは冷凍保存されていれば、ほぼ食中毒の心配がない安全な肉です。
肉や魚の冷凍と聞くと、普段ならちょっとガッカリしちゃうところですが・・・
馬刺しの場合は、冷凍されているからこそ安全に食べられるんですね。
最近はネット通販で馬刺しが手軽に買えるようになりました。
中には、冷蔵で販売されている馬刺しも・・・
安全性を考えるなら、必ず冷凍販売されているものを選びましょう!