「馬肉」と「馬刺し」の違いは、馬肉は馬刺しなど料理名や食材としての馬肉全般のことを指し、馬刺しは生のままで食べる馬肉料理のことです。
馬刺しは、新鮮な馬肉を薄くスライスして、わさびやにんにく、しょうが、たまねぎなどの薬味とともに、しょうゆなどでいただくのが一般的です。
※熊本産馬刺しが有名なこともあり、しょうゆは九州地方の甘口醤油であることが多いです。
→馬刺しの食べ方のすすめ|人気の薬味は?醤油やタレは何が合うの?
馬肉は低脂肪・高タンパク質で栄養価が高く、美味しく食べることができます。
馬肉と馬刺し
馬肉や馬刺しは日本だけでなく、世界中で食べられています。
例えば、フランスでは馬肉料理が一般的で、カナダでは馬肉のジャーキーが人気です。
後述しますが、日本へフランスやカナダ産の馬肉が多く輸入されています。
そして日本でも、各地に特色ある馬肉料理があります。
北海道では、ばんえい競馬が盛んで、ばんえい競馬場周辺には馬肉料理のレストランがたくさんあります。
※競馬場の近くに馬肉料理がたくさんある理由は、お察しの通りです。ただし、サラブレッドとばんえい競馬の馬とでは、少し話も異なってきます。
→ディープインパクトの現在は馬刺し?競走馬と安楽死の悲しい歴史
また、熊本県では、馬肉鍋や馬刺しが有名で、熊本の馬肉は柔らかく甘みがあると評判です。
馬肉の栄養とカロリー
さらに、馬肉は低カロリーで栄養素が豊富に含まれています。
たんぱく質や鉄分、ビタミンB群など、身体に必要な栄養素がバランスよく含まれているため、健康的なお肉です。
さらに、馬肉は赤身が多く、脂肪分が少ないので、肉の中でも比較的ヘルシーな部類に入ります。
牛肉や豚肉と比較して低脂肪・高タンパク質で、ビタミンB12や鉄分、亜鉛などの栄養素が豊富に含まれており、美肌効果や免疫力アップにも効果があるとされています。
そのため、スポーツ選手やボディビルダーなど、筋肉を鍛える人たちも積極的に摂取しているといわれています。
同様の理由から犬や猫などの肉食動物のペットの健康フードとしても広く扱われています。
→犬や猫に馬刺しや馬肉(生)を食べても大丈夫?注意が必要なポイントとメリットデメリットまとめ
食文化としての馬肉や馬刺し
一方で、馬肉に対しては文化的・倫理的な問題があるという意見もあります。
当然ですが、馬肉を食べる地域、まったく食べない地域が存在しています。
そのなかで、近年(2013年ころ)、ヨーロッパでは馬肉の偽装問題が発覚したこともありました。
馬肉をまったく食べない地域で、馬肉が混入させられていると、かなりの抵抗感がでてしまうのは想像に難くないでしょう。
おそらく、日本では馬肉が入っているよ、と言われても、別に気にせずに食べる方が大多数でしょう。
しかし、コオロギ粉末が入っていた時には、日本では大騒ぎになりました。
それくらい馬肉に抵抗感がある国や地域もあるということですね。
馬肉には地域や文化に根付いた食文化があり、長い歴史を持っています。
そのため、食文化の多様性を尊重しながら、適切な取り扱いが求められています。
馬肉は、世界中で愛される食材の一つです。
その歴史や文化、栄養価など、多角的に捉えることで、より深く理解することができます。
食卓に並ぶ馬肉を味わうときには、そんな背景を思い浮かべながら、心を込めて味わいたいものです。
古代から人々に親しまれ、特にフランスやイタリア、日本などでは、高級食材として扱われています。
しかし、馬肉には食文化や、動物愛護に関する問題もあります。
特に日本では、馬肉を食べることに対して賛否両論があり、人々の意識も分かれています。
一方で、馬肉を食べる文化がある地域では、馬肉を使った料理が多数存在し、それぞれの料理には地域特有の味わいがあります。
食卓に並ぶ馬肉を味わうときには、その歴史や文化、栄養価などを考えながら、心を込めて味わいたいものです。
そして、馬肉を食べることに対して、どのような意見を持っているかはそれぞれの人によって異なりますが、動物愛護に関する問題については、適切に管理された畜産業者から購入することが大切です。
また、馬肉を食べることができる地域の文化に触れ、そこでの食文化を体験することも、食の多様性を理解する上で重要です。
馬肉は、世界中で食されている貴重な食材の一つであり、その多彩な調理法や味わいを楽しむことができます。
食卓に並ぶ馬肉を通して、世界の食文化に触れ、豊かな食の体験をすることができます。
馬刺し以外の馬肉料理
馬肉料理と言えば、もっともメジャーなものが馬刺しです。
しかし、馬肉は旨味が強く食感も柔らかいため、馬刺し以外にも美味しい料理が多くあるんですよ。
馬刺し以外の馬肉料理には、馬肉しゃぶや馬肉焼肉、馬肉カレーや馬肉ハンバーグなどがあります。
私も↑の馬肉ハンバーグは食べたことがあります。
牛や豚などの肉と食感が異なり、ほろほろと柔らかい肉質の中に、確かなうま味が感じられ、とてもおいしかったです。
まとめ
馬肉は馬の肉そのものや、馬刺し以外の料理の際の名称であり、馬刺しは馬肉料理のなかの生食する際の名称です。
手軽に生肉を食べられる馬刺しはとてもおいしいですし、火を通した馬肉料理も牛や豚に負けるものではありません。
たまのごちそうとして馬肉を選んでみてはいかがでしょうか。