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馬刺しと桜肉の違いとは?呼び方の意味&由来まとめ

馬刺し 桜肉 由来 意味 違い

桜肉・桜ユッケ・桜鍋…という言葉を聞いて、

「桜って何??」と疑問に感じる方も多いでしょう。

私もはじめは分からず、「これって常識!?」と不安に感じたことがあります。

そこで今回は、馬肉と桜肉の違いや、呼び方の語源を分かりやすくご紹介します!

馬刺しと桜肉の違いは?何の肉?

結論から言ってしまうと、馬刺しも桜肉も、同じ「馬の肉」を指します!

肉の名前例

  • 鹿肉:モミジ(紅葉)
  • 猪肉:ボタン(牡丹)
  • 鶏肉:カシワ(柏)

これらと同じように、馬肉は「サクラ(桜)」と呼ばれている訳ですね。

 

ただし、馬刺しと桜肉は、厳密には少し違います。

「馬刺し」は「馬肉の刺身」の略称なので、桜肉よりも部位が限定されていますよ。

馬肉の中でも、刺身に向く赤身の部分(モモ・ヒレなど)が「馬刺し」になります。

一方、桜肉は、馬肉全体を指しています。

馬刺しも桜肉も、同じ「馬肉」だけれど、微妙に示す範囲が違うということですね!

桜ユッケ・桜鍋も人気!

馬肉を使ったユッケや鍋もあり、「桜ユッケ」「桜鍋」として親しまれています!

桜ユッケは、牛肉のユッケより臭みが少なく、あっさりしていて、食べやすいと評判ですよ!

ネットで購入するとだいたい専用のタレがついてくるので、卵黄を乗せて頂きましょう。

桜鍋にする場合、馬肉は煮込みすぎると固くなってしまうのでご注意ください。

ミディアムレアくらいの煮込み具合が一番柔らかく、旨みを感じられると言われていますよ!

なぜ馬肉を桜肉と呼ぶのか?語源は?

馬肉は桜肉と呼ばれていることをご紹介しました。

では、いったいなぜ馬肉を「桜肉」と呼ぶようになったのでしょうか。

理由は諸説ありますが、代表的な物を5つご紹介します!

1.肉が「桜色」だから

馬肉は、鮮やかな赤い色をしています。

これが桜の色に近いことから、「桜肉」と呼ばれる説が最も広まっています。

ただし、これは新鮮な馬刺しに限った話ですね。

馬刺しは鉄分を多く含んでいるため、酸化しやすいという特徴があります。

鮮度が落ちて酸化すると、馬肉の色も黒ずみ茶褐色に変化してしまうので、桜色に見える時間は限られていると言えるでしょう。

2.食べ頃が「桜の咲く時期」だから

馬肉の食べ頃が、桜の咲く時期だからという説です。

馬は、草や穀物をたくさん食べて冬を越します。

だから、桜の季節の馬肉は脂がのっておいしいという意味で知られています。

 

ただし、馬肉の旬の時期は9月~11月なので、この説は微妙ですね。

「天高く馬肥ゆる秋」なんて言葉もあるくらい、馬が肥え太って食べ頃を迎えるのは秋です。

個人的には、疑問の残る説ですね・・・。

3.牛肉の「サクラ」だったから

明治時代、文明開化によって牛肉を食べる習慣が生まれました。

その結果、当時大流行したのが「牛鍋」です。

しかし、牛肉は高いので、中々手が届きません。

そういった中、安価な馬肉を牛肉と偽っていた店があったようです。

 

馬肉を牛肉のサクラとして使っていることから、桜肉と呼ばれるようになったという説です。

今では、牛肉より馬肉の方が、高価で手に入りづらい食材なんですけどね・・・

4.馬と言えば「佐倉(さくら)」だから

江戸幕府の牧場地が千葉県の「佐倉」にあり、立派な馬を飼育していました。

そこから、「馬といえば佐倉(さくら)」が定着。

「馬=佐倉」となり、のちに「桜」という漢字が充てられたという説です。

5.高村光太郎の詩に「馬肉(さくら)」とあるから

詩人・高村光太郎の詩「夏の夜の食欲」の中に、次のような一説があります。

「ビフテキの皿に馬肉(ばにく)を盛る。泡の浮いた馬肉(さくら)の繊維」

馬肉を「さくら」と呼んでおり、ここから命名されたという説もあるようです。

たった一編の詩に、そこまでの影響力があるとは思えませんが、否定はできませんね。

まとめ

馬刺しも桜肉も、同じ「馬肉」を表しています。

馬肉が「桜」と表現される理由には諸説ありますが

「馬肉は桜色だから」というのが有力で、広く知られているようです。

お酒の席で桜鍋を囲みながら、このウンチクを披露してみてはいかがでしょうか!

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