酒のつまみだけでなく、健康の為にも多く食べられています。
馬刺しはとっても美味しいけど、ちょっと良いお値段がしますよね。
「もっと安ければ、日常的に食べられるのに」と思いませんか?
そこで今回は、なぜ馬刺しが高いのかを簡単にまとめました!
馬肉はなぜ高い?大きな3つの理由
馬刺しは、年々値上がりを続けています。
10年前は100g/500円前後だったのに、現在は100g/千円以上・・・
なぜ、馬刺しはこれほど高いのでしょう?
馬肉が他の家畜に比べて高いのには、以下の理由があります。
馬肉が高い3つの理由
- 需要に供給が追い付かない
- 国内生産量が低い
- 輸入馬の価格高騰
順に、詳しく見ていきましょう。
1.需要に供給が追い付かない
馬刺しが高い第一の理由は、需要と供給のバランスが取れていない事。
昔は熊本や会津など、限定地域の食生活を支えてきた馬肉ですが・・・
近年は様々な理由により、馬刺しの需要が高まっています。
馬刺しの需要が高まった理由
- 肉の生食の規制が強まった
- メディアで話題になり認知度が高まった
- 九州系居酒屋の進出
- ネットなどでお取寄せできる
2011年、富山県の焼肉店で起きた集団食中毒事件。
この事件をきっかけに、肉の生食には厳しい規制が入るようになりました。
そこで注目されたのが、他の家畜に比べて食中毒の危険性が低い馬肉です。
今は禁止されたレバ刺しも、実は馬レバーなら合法で食べる事ができるんですよ♪
また「馬肉は栄養満点でヘルシーである」などメディアでも話題になり、人気が加速。
健康志向の人を中心に、馬肉人気は年々高まっています。
九州系の居酒屋や、ネットのお取寄せ店が増えたのも要因の一つ。
そして、高まる馬肉需要に対して供給量が足りず、価格が高騰しているのです。
2.馬の国内生産量が低い
馬の国内生産量が年々減少傾向にあるのも、価格高騰の要因です。
その理由は、主に以下が考えられます。
馬の国内生産量が低い理由
- 他の家畜に比べて需要が低い
- 牛や豚に比べ生産コストがかかる
- 生産者の高齢化
馬肉の需要が高まっているとはいえ、他の家畜に比べると需要は明らかに低いです。
「何肉が好き?」と聞いて、「馬肉」と答える人はどれほどいるでしょう。
熊本など馬刺しの生産地以外の地域では、一般家庭で日常的に馬肉を使用するのは稀です。
また、馬は消化能力が低く、牛や豚に比べて生産コストがかかります。
価格も安定しない為、生産者の数がそれほど増えないのです。
高齢化による生産者の減少なども、馬の生産量に影響を与えています。
また、平成29年の農林水産省のデータでは、近年は馬の流死産率が増加傾向にあるとの報告も・・・
これは、重種馬・軽種馬に関わらず、馬の国内飼育全体の問題と言えます。
3.輸入馬の価格高騰
馬刺しが高い原因は、輸入馬の価格高騰も大きく関わっています。
日本で流通する馬刺しで多いのは、実はカナダからの輸入馬。
食肉の輸入と聞くと、冷凍加工状態での輸入のイメージが強いと思いますが・・・
生体まま輸入し、日本で一定期間肥育する「カナダ産 国内肥育」も盛んに行われています。
私がおすすめの馬刺し専門店菅乃屋でも、カナダから輸入した馬を飼育しています。
しかし近年では、カナダでも馬の生産量が減少傾向に・・・
理由は、馬よりも需要が多い牛の生産に変える畜産農家が増えた為。
日本とカナダの間でも需要と供給が釣り合わず、価格が高騰傾向にあるのです。
まとめ
馬刺し好きとしては、もう少し安いと嬉しいと思っていましたが・・・
その道のりは、とても険しそうですね。
多少高くても、私は食べる事で馬刺し業界を応援していきます!
今は通販で美味しい馬刺しが手軽に買えるので、嬉しいですね。
「どこで馬刺しを買えば良いかわからない」という人は、ぜひ菅乃屋で!
まぁ、良いお値段はするのですが・・・
美味しい馬刺しを食べたいなら、お値段以上の価値は十分にありますよ♪